エンターテイメント論 | 俺っぷログ

エンターテイメント論

元映像業界人、YOUGです。

最近、映画がつまらないといわれる。
なんでだろ?
表現力の問題?
いや、CGがバンバン使われるようになって、
表現力はさらに上がってきているはずだ。
ならなぜ・・・?

問題その1:表現力に振り回される監督。
昔ながらの映画監督ってのは、
フィルムのみで戦ってきた頑固な人たちという
イメージがあるだろうが、実際は違う。
「CGだったらこんなこともできちゃうでしょ?
だったらちょちょいとやっちゃってよ」
こんなことを平気で言う。
アフォか!!
こんなこと言う監督要りません。
だからといって、CG上がりの人が監督やっても、
絶対グダグダになります。
画のつなぎ方を知らないから。
映画監督も、
もう少し淘汰されて然るべきだと思います。
いらない奴はほんとに(゚⊿゚)イラネ

問題その2:売れ線狙いで自滅するプロデューサー
プロデューサーの仕事は、
①配給会社に損をさせてはならない。
②スポンサーに損をさせてはならない。
③制作会社に損をさせてはならない。
④スタッフに損をさせてはならない。
この4つです。
これさえやってれば、あとはおまけです。
そのために、限られた予算で優れたスタッフを集めてきて、
優れた役者を集めてくるわけですから。
でも、それだけでは予算が回収できるかどうかは、
全く予想できないわけです。
だったら、売れたものの第2弾、第3弾を作れば、
最初に出る予算も確保できるし、
スタッフや役者もある程度の顔ぶれを揃えられます。
でもね、こうやって作られた○○2とか○○3とかで
おもしろかったって映画ありますか?
損できないのはわかりますけど、
逃げ腰になってさらに損してちゃさらにダメダメです。
かといって冒険しろって言ってるわけじゃないです。
第一線で莫大な金動かしてるんだったら、
もちっと眼力つけろやってことです。


なぜこんなことを書こうと思ったか。
先日、たまたまバトル・ロワイヤル2を観る機会があったからです。
劇場でも見たのですが、非常につまらないという印象しかなかったので、
どこがつまらなかったかもう一回観てみようかなと思ったんです。
1は好きです。
観る人によっては嫌悪感を抱くかもしれませんが、
マスコミや政府まで巻き込んで大々的なアピールができたし、
映画自体も娯楽として見ごたえがあると思います。
やはり深作氏は偉大です。(息子の健太氏はいかがかと思いますが)
なんで2でダメダメになってしまったのか・・・
やはり問題その2であげたようなことが原因であると同時に、
深作氏が志半ばで亡くなったのが大きな原因でしょう。
途中、竹内力がラガーマン姿で出てくるシーン、
笑えません
緊迫したシーンが台無しです。
オチも弱いです。
誰もバトル・ロワイヤルに爽やかなラストシーンは求めてません。


YOUGは基本的に洋画は観ないので、
コメントしません。
コメントしたとしても、大して変わらないと思いますが。


じゃあお前はそんな大層な映画が作れるんだな!
という次元の低い反論は黙殺しますので、あしからず。